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西郷村甲子の源流 那須連峰の山塊が 肩をよせあう県ざかいあたり 甲子山の樹海のうねりの底を 音もなく流れる天の雫 やがて鶏峠(にわとりとうげ)の 深い沢に落ちあう 一束の白い毛糸がほぐれような ひとすぢのちいさな流れ これがあぶくまがわ 延々二百七十五キロの壮大な 生々流転の爽やかな旅立ち きびしいまでに清冽なこの天地 しじまに聞こえるのは沢音のコーラス ただそれだけの首途のセレモニー