高松市長は、2月27日の市長定例記者会見で、3月定例議会前の定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
今月16日に「あぶくま憩の家」に避難されていた2世帯4名の方全員が退居されました。これにより開設した避難所はすべて閉鎖をさせていただきました。なお、「あぶくま憩の家」で実施しております、被災された方々向けの入浴サービスは3月末まで継続させて頂く予定です。
新潟県五泉地域衛生施設組合ごみ焼却場での処理については、可燃性廃棄物の搬出を1月27日より行っており、1日当たり10t、これまでに約110tの搬出を行っております。また、国の仮設焼却施設での処理につきましても葛尾村および二本松市東和地区の仮設焼却施設で処理することが決定し、葛尾村へは今月17日から1日当たり60tの搬出を開始しております。二本松市へは4月中旬から1日当たり120tを搬出する予定でありますが、今後も安全面に配慮しつつ、5月末の搬出完了を目指して、着実に進めて参りたいと考えております。
県はこの台風により被災された方々を対象とした市民避難行動調査を行い、本市では750世帯を対象に今月末から来月にかけてアンケート調査が行われる予定であります。市内外にはまだ450名の仮住まいを余儀なくされている方々がおられます。これら被災者の皆様が一日も早く元の生活に戻られますよう、また、地元事業者の営業再開に向けて引き続き支援を行ってまいります。
2月12日に開催されました、第1回本宮市議会臨時会におきまして、災害復旧事業をより迅速に進めるための補正予算を提出し、お認めいただきました。今後も、早期復旧に向け復旧事業を着実に進めるとともに、市民サービスの維持向上に努めてまいります。
今月18日に国土交通省福島河川国道事務所長に対し、阿武隈川右岸上流および下流地区の早期の河川整備を要望してまいりました。この地区では、今までも福島県管理の主要地方道が阿武隈川の冠水による通行止めとなり、集落が孤立する事例も多く発生していることから、今後も福島県をはじめ関係機関に対し要望活動を実施してまいります。
先の台風では、今年度を最終事業年度として築堤整備が進められていた本宮左岸地区の約700mの未完成区間から越水し、甚大な被害が発生いたしました。国土交通省では、出水期となる今年6月までには1.5m嵩上する特殊堤の設置を完了させるとのことでありますが、流域にお住いの市民の皆様の不安解消を図るためにも、早期の完成を要望しているところであり、今後とも工事の進捗を注視してまいります。また、左岸・弁天地区と右岸・安達橋上流部の樹木伐採が完了し、今後は弁天地区の河道掘削に着手する予定であると報告を受けております。
自主防災組織の設置を推進するとともに、既存組織の強化を図るため、運営を支援してまいります。また、様々な災害を想定した新たな防災マップを作成いたします。これまでの阿武隈川の浸水マップに加え、総合的な防災ハザードマップとして活用いただけるよう新たに作成し、各家庭に配布させて頂きます。
3月28日の聖火リレーが大いに盛り上がるよう、市主催のイベントを開催することといたしました。復興ありがとうホストタウンの相手国であります駐日英国大使のメッセージ披露、本宮市、二本松市、大玉村の各種団体によります迫力ある太鼓の競演など様々なアトラクションやブースの設置を企画しております。また、ゴール付近では、昨年の台風災害により中止となりました、もとみや秋祭りの裸神輿、3方部太鼓台の演奏、真結女御輿などを行います。
パラリンピック期間中に、英国のダヴェナント・ファウンデーション・スクールの生徒さんたちが本市にお越しいただけることになりました。また、オリ・パラ期間中、会場聖火台に隣接して設置されます「ホストタウンハウス」でのPR活動、昨年英国で交流を行った、リオ五輪金メダリストのリアム・ヒース選手の応援、オリンピック陸上競技の応援ツアーの実施、さらには、会場に行けない方々のために、市内でも一堂に会して観戦・応援していただけるよう、コミュニティライブサイトの開催やパブリックビューイングの設置などを行ってまいります。
平成26年10月より、「マイホーム取得奨励金」と「宅地造成奨励金」制度を実施してまいりましたが、これらの効果を検証し、新たな定住促進事業として見直しを行いました。
新たな制度としまして、「マイホーム取得奨励金」を、新たに多世代で同居・近居をする方の住宅取得、増改築に対する奨励金制度「多世代ファミリーなかよし奨励金」へ見直しいたします。また、白沢地区の宅地造成に対し1区画あたり70万円の奨励金を交付する制度を追加いたします。
今月1日に開所した「まゆみ保育所」でありますが、市民の皆様に親しんでいただけるよう名称を改めるとともに0歳児から5歳児までの保育定員を131名とし、保護者の皆様が安全・安心にお子さんを預けられる保育環境を整えました。また、令和3年7月開所を予定しております、新「本宮第2保育所」は、現在の施設を解体し、新築による耐震化を図ってまいります。
また、令和元年東日本台風で浸水被害を受けました本宮第1保育所は、現在、「五百川幼保総合施設」および「地域子育て支援センター」で運営をしておりますが、3月には同施設内に建設している仮園舎が完成、4月より供用開始を予定しているものであります。なお、新園舎建設については、建設場所の選定など、現在検討しているところであります。
令和2年度は小学校の新学習指導要領に新たに加わったプログラミング教育やICT機器への対応の一つとして、ICT支援員を導入してまいります。さらに、市内小学校全校に人工知能ロボットを設置し、ロボットを指示通りに動かし遊び感覚で学ぶことや、英語の授業などで、対話による学びを行うことにより、将来の子どもたちに必要な資質・能力の育成支援をしてまいります。
また、国の令和元年度補正予算においてギガスクール構想による児童生徒向け一人一台のコンピュータ端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備するための経費が盛り込まれたことから、令和2年度内の導入に向け、必要経費については補正予算により予算措置を行ってまいります。
令和2年度におきましては「第2次総合計画」が2年目を迎えるとともに、「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」がスタートし、各計画に基づいた各種施策・事業を展開してまいります。令和元年東日本台風による災害復旧関連事業を最優先に進めるとともに、4年連続増加していた社会動態人口が令和元年に減少に転じたことを踏まえ、改めて「人口の減らない自治体」を目指すとともに、「住み続けたいまちへ みんなで育てる 新たなまち もとみや」をスローガンに掲げ、市民および地域の住みよい環境の維持・向上に取り組んでまいります。
令和2年第2回本宮市議会定例会が3月3日から開会されます。付議案件は諮問1件、議案32件、報告1件であります。主な内容でありますが、人権擁護委員の推薦について、条例の一部改正や廃止について、各会計の補正予算について、各会計の令和2年度予算についてなどです。