2月28日に定例記者会見を行いました。会見内容は下記のとおりです。
報道機関の皆様方には、ご多用の中、お集りをいただき、ありがとうございます。
日頃より様々な本市の取り組み状況を広く発信いただいておりますとともに、市政発展にご協力をいただいておりますこと、心より感謝申し上げます。
さて、令和4年の人口における社会動態は96人の増となり、2年連続でのプラスとなりました。
また、人口減少には歯止めはかかりませんが、高齢者数は現住人口調査から8,777人で、この1年間で高齢化率は0.4ポイント下がり、29.2%となっております。
これまでの定住促進対策が、少しづつ効果として現れてきたと感じております。
本宮市は合併から16年目を迎えましたが、令和5年度は、合併20周年へ向け、「みんなが スマイル 元気なまち もとみや」をスローガンに、本市の魅力と元気を市民の皆様と共に創出することを基本とし、5年目を迎える第2次総合計画の将来像「笑顔」あふれる「人」と「地域」が輝くまち もとみやに繋げてまいります。
新年度におきましても「人口減少対策」を優先課題として、引き続き様々な施策を横断的に展開するとともに、効果的な情報発信に取り組み、「人口の減らない市」を目指してまいります。
令和5年度の一般会計における予算総額については、令和4年度において、工業用地資産運用事業出資事業債に係る福島県市町村振興基金の借り換えが行われたことにより、歳入、歳出それぞれに、15億4,500万円が計上されておりましたが、令和5年度では、この特殊要因が無くなったことにより、 15億4,500万円が減額となっております。
そのため、今年度の一般会計予算の総額は、144億7,200万円、前年度比較マイナス7.3%、11億5,300万円の減となりましたが、この特殊要因を除いた場合の前年度比較は、プラス2.8% 3億9,200万円の増となるものです。
公営企業会計を除く特別会計と一般会計の予算を合わせた当初予算額は205億9,412万9千円、前年度比マイナス5.1%、11億190万6千円の減となります。
水道事業会計、公共下水道事業会計の2つの公営企業会計の総額は、29億671万8千円、前年度比マイナス5.4%、1億6,720万円の減となります。
令和5年度におきましても「人口減少対策」を優先課題として、引き続き定住施策を展開してまいりますが、新年度において、特に力を入れて取り組ませて頂く事業から発表いたします。
一つ目は、市内小中学校給食費の支援についてであります。
学校給食費の支援については、物価高騰が長期化する中で、子育て世帯の支援の一環として、保護者の皆様の負担軽減を図るため、学校給食費にかかる経費の半額を支援するものであります。
具体的には、現在、給食は、1食あたりの食材費として小学校が300円、中学校が356円で給食を実施しているところですが、市が食材費の半額を支援させていただき、小学生については、1食あたり150円、年額にして27,000円、中学生については、1食あたり178円、年額にして31,150円の支援を行うもので、総額は約7,700万円を見込んでおり、4月分から開始させて頂きたいと考えております。
また、財源につきましては、大変ご好評を頂いている、本市へのふるさと納税寄付金を活用させて頂きたいと考えております。
二つ目は、地域公共交通の再編についてであります。
本宮市地域公共交通活性化協議会において昨年3月に策定いたしました「本宮市 地域公共交通計画」に基づき、新しい公共交通サービスの開始に向けた協議を進めてまいりましたが、このたび、運行の概要や事業費についての方針がまとまりました。
新しいサービスは、利便性の向上と、分かりやすさに配慮したシステムとし、すべてのサービスの足並みを揃え、本年 10月1日から運行を開始するものといたします。
公的タクシーサービスならびにコミュニティバスを有効に活用し、それぞれ運行時間の拡大や、土曜又は土日の運行を実施させていただくことといたします。
それぞれの主な特徴としましては、乗合タクシーは、指定乗降場所に商業施設の追加や、新たに本宮二中学区内の巡回線導入を、
定額タクシー「まちタク」は、実証運行を踏まえた改善を行い、本格導入へ、
コミュニティバスは、朝夕に各地域と各駅を結ぶ実用的な「通勤通学路線」と、日中は、日常生活において必要な移動や、休日周遊バスの機能を一部取り入れながら、主な観光・文化スポットへの移動を確保する「日中運行路線」を運行いたします。
利用運賃は、タクシーには、便利さに応じた運賃設定を、バスには、安さと分かりやすさによる200円の統一運賃を設定し、皆様の外出シーンに応じて、サービスの選択が柔軟に行えるものを提供してまいります。
また、再編に合わせ、「運転免許証自主返納支援事業」についてもリニューアルさせていただき、返納時に交付される交通チケットを、3種類から希望に応じた組み合わせにより、ご選択いただくことや、ご要望の多い、一般タクシーチケットの利用額の引き上げなどを行います。
なお、地域公共交通再編にかかる財源につきましても、ふるさと納税寄付金を活用させていただきながら、身近な公共交通サービスを通して、市民の皆様に還元してまいります。
三つ目は、第3弾本宮市プレミアム付商品券についてであります。
プレミアム付商品券につきましては、第1弾及び第2弾を実施しましたところ、市民の皆様や市内店舗の皆様から大変好評をいただきました。一方、我が国における物価高騰は長期化し、ますます家計を圧迫しております。
こうした状況を踏まえ、物価高騰に苦しむ市民の皆様の生活の一助とするとともに、消費喚起による地域経済の活性化を図るため、市議会3月定例会補正予算に計上し、令和5年度への繰越事業として、プレミアム付商品券第3弾を実施いたします。なお、財源には国の新型コロナウイルス感染症対応臨時交付金を充てるものであります。
プレミアム率は30%で、1万3,000円分の商品券を1万5,000セット、総額1億9千500万円分を発行いたします。
時期は、本年のお中元商戦に合わせて実施し、より経済効果を高めるため、楽しんで商品券をご利用いただけるよう、イベントやキャンペーンなどを企画したいと考えております。
四つ目は、環境省及び自治体国際化協会への職員派遣についてであります。
環境省への派遣人数は1名、期間は令和5年度から2年間であります。環境省では本省において、福島の環境再生に取り組む福島再生未来志向プロジェクトに参画するとともに、脱炭素のまちづくりや資源循環などについて実務研修を予定しております。
次に、一般財団法人自治体国際化協会への派遣については、人数は1名、期間は令和5年度から3年間となります。自治体国際化協会は略称をクレアといい、地域の国際化を推進する地方公共団体の共同組織として設立された非営利団体で、自治体と世界各国の 架け橋として海外活動支援を行っており、海外事務所を7か所設置しております。
本市でもこれまでの英国との交流事業に際して、英国関係機関との事前調整や現地での同行など、多大なる支援を頂いているところであります。
クレアでは、最初の1年間は東京本部で業務の習熟や語学研修、渡航準備を行い、その後、ロンドン事務所に2年間の派遣となり、英国をはじめ北欧などを担当し、様々な業務に従事する予定となっております。
この二つの職員派遣は、本市にとっては初めての取り組みであり、若手職員の派遣を予定しておることから、他の世界で学ぶことの大切さを経験し、帰って来てからその成果を発揮出来る職員を育成して参りたいと考えております。
5つ目は、ペーパーレス化の推進についてであります。
本年9月の運用開始を目指し、全庁的なペーパーレス化推進の一つとして、 ペーパーレス会議システムを整備し、 110台のタブレットを導入するものです。
ペーパーレス化の目的としましては、使用する紙の量を減らし、業務のデジタル化、会議や事務の効率化、コストの削減などを実践することで、環境保全と持続可能な社会を目指し、さらなるゼロカーボンの推進を図ること目的としております。
今後、庁内の会議、議会や全員協議会、さらには市民の皆様が参加する会議等でも活用してまいりたいと考えております。
それでは配付いたしました資料2「令和5年度当初予算重点事業」に基づき、第2次総合計画の体系に沿って、新規・拡充事業を中心に主要事業を説明いたします。
分野1「子育て・教育」、「子育て結婚」では、新規に、0歳児を養育する保護者の精神的負担を軽減するため、美容室等で使用できる商品券を配布する「子育てパパママリフレッシュ事業」を、さらには、国が進める結婚新生活支援事業に対する市独自の上乗せ支援を実施し、子育て世代と新婚世帯の負担軽減を図ってまいります。
「学校教育」においては、英語及び漢字検定などの1回目の受検料についての全額助成、市内4小学校においての未改修箇所のトイレ洋式化を進めるなど、確かな学力の育成と教育環境の整備充実に努めます。
「生涯学習」においては、誰もが使いやすい施設を目指し、今年度整備が完了する「しらさわ夢図書館」、さらには、現在進めている白沢公民館改修に併せて、しらさわカルチャーセンターを文化財・民俗・芸術資料及び行政公文書等の収蔵施設として改修し環境整備を進めてまいります。
次に分野2「健康・医療・福祉」、「健康・医療」では、引き続き新型コロナウイルス感染症予防対策とワクチン接種に努めてまいります。
「高齢者福祉」においては、介護サービス事業所における人材の確保および資質向上を図るため、新規に、介護職員初任者研修と実務者研修の資格取得に係る費用を助成する介護資格取得支援事業を推進してまいります。
「障がい者福祉」においては、第7期障がい福祉計画及び第3期障がい児福祉計画の策定を、「地域福祉」では、第3期地域福祉計画の策定を進めます。
次に分野3「経済・産業・仕事」、「商工業」では、本宮インターチェンジ周辺への商業施設誘致を推進するための環境整備として、令和4年度に引き続き、周辺道路等の測量設計を実施します。
次に分野4「生活環境・都市基盤」、「環境保全エネルギー」では、住宅用太陽光発電設備、蓄電池及び電気自動車給充電設備設置に対する補助を継続してまいります。
「防災・減災」では、防災・危機管理における専門的な知識を有する「地域防災マネージャー」を配置し、地域防災力の強化に努めてまいります。
また、災害における適切な対応力の醸成を図るため、防災訓練を実施します。
「都市機能・住環境・土地利用」では、「人口減少対策」として、新たに、県外からの移住世帯を対象とした市独自の移住支援金制度の創設を、さらには、現行の「多世代ファミリーなかよし奨励金事業」及び 民間事業者を対象とした「宅地造成奨励金事業」を継続し、総合的に移住・定住施策を展開してまいります。
次に分野5「市民・行政活動」、「市民活動」では、賑わいの創出による地域コミュニティの復活に繋げるため集会所整備支援制度の拡充を、さらには包括連携協定を締結している地元、本宮高等学校との総合的な探求活動の授業において、連携した取組みを積極的に推進してまいります。
「人権・男女共同」では、犯罪被害者やその家族、遺族が早期に被害等から回復し、再び平穏な生活を営むことができるための支援として、犯罪被害者等支援事業を新規に行います。
「都市交流・国際交流・多文化共生」では、中学生の英国派遣や英国文化の理解を深めるための国際交流事業を実施します。また、生活ガイドポータルサイト構築など、外国人住民生活サポート事業を継続して実施してまいります。
「情報通信」では、国が進める自治体情報システムの標準化・共通化事業の推進、さらには、DX推進のため、外部人材の確保や職員研修を充実してまいります。
「行政活動」では、引き続き広報もとみや、市ホームページなど、情報発信 10ツールを最大限駆使し、正確で分かりやすい情報発信を強化してまいります。
ふるさと納税返礼事業では、より多くの方々からご寄附いただけるよう、魅力ある返礼品を充実させ本市のPRと地域産業の活性化に繋げてまいります。
令和5年第2回本宮市議会定例会が3月6日から開会されますので、上程いたします議案等について説明を申し上げます。
議案等は、お配りさせていただきました議案書の付議案件のとおりであります。
今回の補正予算規模については、一般会計が3億8,923万1千円、その他特別会計が1億5,300万5千円で、全会計合計で5億4,892万3千円となっております。
一般会計補正予算の主な内容等につきまして、ご説明申し上げます。
一つに、第3弾のプレミアム商品券発行等事業にかかる「原油価格・物価高騰等対策事業補助金」を、
二つに、五百川駅前広場整備事業にかかる、五百川駅前広場等整備基金積立金を、
三つに、市道殕森線整備事業にかかる測量設計委託料を、
四つに、橋りょう維持事業にかかる、一本松橋修繕設計業務委託料を、
五つに、みずいろ保育所第2期整備事業で取得した用地にかかる、土地開発基金積戻分として用地取得費及び手数料を、
六つに、しらさわ夢図書館機能充実事業にかかる工事請負費を、
七つに、本宮駅周辺東西アクセス整備事業費の確定に伴う減額を、
八つに、東日本大震災対策事業にかかる恵向公園原形復旧工事費の確定に伴う減額を、
九つに、本補正予算の調整により財政調整基金積立金を、
それぞれ計上しております。
次に、歳入では、決算見込みによる市税、地方譲与税、各種交付金、地方交付税、国・県支出金、繰入金、並びに市債など、各歳入予算の増減をそれぞれ計上しております。
その他の議案として、
人権擁護委員の推薦、副市長の選任 及び教育委員会委員の任命が3件、条例制定が3件、一部改正が9件、廃止が1件、工事請負変更契約が1件、市道路線の認定が1件、各会計の補正予算が7件、各会計の当初予算が8件であります。
近年、犯罪事件の凶悪化や複雑化、また、情報ツールの浸透に伴う風評などの二次被害により、被害者に対する配慮や、生活再建に向けた支援の重要性が高まっております。
本市は、被害を受けたご本人やそのご家族が、早期に被害から回復し、日常生活を取り戻すことができるよう、犯罪被害に対する市の責務や、支援のあり方などについて条例化を図り、支援体制を構築することといたしました。
また、支援策の一つとして、見舞金制度を創設し、警察制度による支援金給付までの生計を速やかに補完してまいります。
なお、条例並びに関連予算につきましては、市議会3月定例会にて、議案を上程させていただく予定であります。
本宮駅西口広場整備につきましては、今年度内の完成にむけ工事を進めておるところであります。
工事は順調に進んでおり、現在、歩道・車道の舗装及び、ストリートプリント舗装、植栽工を行っております。
また、株式会社モットコムもとみや様、西部振興会タウン様よりご寄付いただいたブロンズ像と台座、株式会社東北村田製作所様よりご寄付いただいた防犯カメラの設置を進め、広場の北側には・まゆみちゃんファミリーのモニュメントも設けております。
そのほか、整備経過を記した記念プレートを、西口広場側の自由通路壁面へ設置を予定しており、東西自由通路及び西口広場整備までの経過を後世へ伝えてまいりたいと考えております。
併せて、東西自由通路内展示スペースには、復興支援として本市へおいでいただいた、歌手やタレントの手形を設置いたします。
同時に整備を進めております本宮駅東口九縄北及び南駐車場についても、年度内に完成する予定であります。
なお、西口広場の完成記念式典を予定しており、3月27日・月曜・午後1時30分より西口広場にて開催することで、現在、準備を進めております。
この度、別冊でお配りさせていただきました、「外国人住民のための生活ガイドブック」を作成いたしました。
このガイドブックは、外国の方々が本市に在住し、市民と共生・協働する社会の構築を推進するとともに、生活情報などの提供を目的としております。
使用言語は日本語で、やさしい日本語といわれる簡易な表現で記載しております。
現在約200人を超える外国籍の方が市内にお住いになっており、約半数が日本人の配偶者や永住者、もう半数が東南アジアや中華人民共和国を中心に勤労者となっております。
これらの方々の母国語の次に理解する言語は、日本語であることが調査で示されております。
今後、市内に住む外国人宅、技能実習生を雇用している企業、日本語教室に配布する予定であり、併せて市役所窓口で転入する外国籍の方へ配布を予定しております。
なお、令和5年度は、今回作成した内容をベースに、スマートフォンでも簡単に閲覧できるウェブ上での公開と、多言語化を図り、より使用しやすい方法で情報提供していきたいと考えております。
県内の感染者数は1月中旬以降、減少傾向となって参りました。
また、国においては、5月8日よりコロナウィルスの感染症法上の位置づけが、 これまでの2類相当から5類へ移行する ことが決定されました。
さらに、マスク着用の考え方についても見直しが行われ、現在、屋内では原則着用、屋外では原則不要としている取り扱いを 改め、3月13日からは個人の判断に委ねることを基本とし、国はマスク着用が効果的である場面を示しました。
このことを受け市役所内では原則マスクの着用を不要といたします。また、不安な方に対し着用を拒むものではありません。
なお、マスクは忘れずに携帯し、場面に応じて着用することといたします。
今後、感染症法上の取り扱いやマスク着用の考え方が変わっても、感染力が弱まるわけではありません。
感染者が減少している今だからこそ、市民の皆様には、気を緩めずに感染対策を行っていただくよう、また、中学3年生は、大切な時期となって参りますので、2月16日より本市の感染対策スローガンを「今 こそ感染対策!油断しないで 徹底予防」へ変更し改めて感染対策の徹底を図って 参ります。
また、ワクチン接種につきましては、 オミクロン株対応ワクチンの接種期限が、 3月末までとなっており、えぽか接種会場におきましては1月末より予約なしでの 接種も実施しております。接種がお済でない方へは、重症化予防や感染者を減らす観点からも早期のワクチン接種の呼びかけを継続しております。
引き続き、市民の皆様へは基本的な感染対策を徹底いただきますよう訴え、感染予防・感染拡大防止に努めてまいりますので、報道機関の皆様方におかれましても、さらなるご理解とご協力をお願い申し上げまして発表とさせていただきます。