市長メッセージ(平成30年)
市長メッセージ 市民の皆様へ
平成30年1月1日 市長メッセージ
新年あけましておめでとうございます。
市長の高松義行でございます。
市民の皆様には、平成30年の輝かしい新春をお健やかにお迎えのことと存じます。
本年は戊戌の年でございます。戌年は、「収穫」を終えたことを意味すると言われておりますが、本宮市は、昨年、市制10周年を迎えることができました。顧みますと、東日本大震災と原発事故からの復興を、市民の皆様と共に、着実に前に進めることができたと感じております。市民の皆様をはじめ、関係の皆様の市政に対するご理解とご協力の賜物と、心から感謝を申し上げます。
そのような中、様々な方とのご縁と多くのご支援により、たくさんの10周年の記念 事業を行うことができました。その中の一つとして、昨年の11月4日、プリンス・ウィリアムズ・パーク内に、「英国庭園」を開園する事ができ、開園にあたり、チャールズ皇太子、ウィリアム王子をはじめ、イギリスのメイ首相や安倍総理などから心温まるお祝いのメッセージを頂戴するとともに、国内外より多くの関係者の皆様にご列席をいただき、盛会に開催することができました。
また、開園に先だちまして、昨年7月には本市初となる国際交流であります「未来へつなげる もとみや英国訪問団」がロンドンのケンジントン&チェルシー 王立区を訪問し、その際、ロンドンにある「福島ガーデン」と本宮市の「英国庭園」との姉妹庭園の覚書を締結する事ができました。これらは、ウィリアム王子が本市にご来訪いただいたことを契機に進められてきたものであります。原発事故はとても辛く、悲しい出来事でありましたが、6年9か月という時間の中で、世界中の人の思いや力が結集し、ロンドンと本宮市の交流がスタートしましたことは感慨無量であります。原発事故と正面から向き合うことで、悲しいことばかりではなく、将来に向けた夢も見えてくるという象徴的な出来事ではないでしょうか。これらの素晴らしい出会により生まれた、「英国庭園」、そして国際交流を、市民の皆様と共に大切に育てて いくことをお誓い申し上げます。東日本大震災と原発事故から始まったこの物語ではありますが、夢のある第2章を紡いでいきたいと思っております。
また、2020年東京五輪・パラリンピックの「復興ありがとうホストタウン」の選定をいただきました。これは、出場選手などと市民の皆様との交流や、本市の子ども たちと英国の子どもたちとの相互交流を図り、震災後、英国そして世界中から、いただきましたご支援に感謝の気持ちを表してまいりたいと思っております。
これまで多くの市民の皆様をはじめ、関係機関や各種団体の皆様から、心温まるご支援、ご協力をいただき復興事業を進めてくる事ができました。お陰様で本市の 復興も進み、市内全域にわたる道路と生活圏森林除染作業は、3月中に完了する予定であります。今後も引き続き、復興への取り組みを最優先に進め、「みんなが活躍 未来につながる もとみや創生」のスローガンのもと、本市の魅力発信に努めてまいります。さらに「住みたいふるさともとみや創生」を理念とし、「復興事業」と併せ、「定住促進事業」の強力な推進と、「福島のへそのまち もとみや」の魅力を市内外に広く発信するとともに、様々な施策を実施することで、人口減少社会に果敢に挑んでまいります。
本市の賑わい創出に繋げるため、本宮駅舎を中心とした整備事業を、本年から平成32年度末の完成を目指し、本格的な整備を進めていくことといたしております。本年は、その一つとして、仮称でありますが「地域交流センター」と「本宮駅西口駐車場」の整備を開始してまいります。
私は、常に、その地域に暮らす市民の皆様の安全・安心と子育て環境の向上など、更には地域産業の振興のために、その時々の状況を冷静に見極め、さまざまな施策を展開することが行政の基本と考えております。戌年のいわれの様に、震災復興から得た多くの教訓を基に、本年度からの方向性と形をしっかりと整える年とし、ご高齢の皆様から赤ちゃんまで安心して笑顔で過ごせる市を目指したいと考えておりますので、今後とも一層のご支援とご協力を 賜りますようお願い申し上げます。
結びに市民の皆様にとりまして、新しい年が健やかで、幸多い年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。