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「化学物質過敏症」をご存知ですか?

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年1月29日更新

化学物質過敏症とは・・・

 私たちの身のまわりには、さまざまな化学物質が使われています。
 化学物質過敏症は、建材をはじめ家庭用品等に含まれる微量の化学物質や香料に、身体が過敏に反応することによって、様々な症状があらわれる病気です。一度ある程度の量の化学物質にさらされ続けることによって、それ以降、ほんのわずかな量の化学物質に接しただけでも、過敏に反応することがあります。
 この病態や発症のメカニズムは未解明な部分が多く、治療方法等も確立されていません。

 ※どんな化学物質に、どれくらいの量でさらされると症状が出現するかについては、人によって大きな差があります。

原因となる化学物質

 すべての化学物質が原因となりえます。
 
例えば、家庭菜園に使われる殺虫剤や除草剤を始め、トイレなどで使われる芳香剤や洗浄剤、整髪剤や香水などの香料、自動車の排気ガスなどが原因になりやすいと考えられています。

主な症状

 化学物質過敏症として報告されている症状は多彩で、頭痛、喘息、倦怠感、関節痛、皮膚炎、動悸、呼吸困難、めまい、嘔吐、下痢、集中困難、うつ状態などが同時にもしくは交互に出現するとされています。

市民のみなさまへ

 化学物質過敏症は、社会生活に支障の多い病気ですが、まだまだ一般には知られていないため、サポートを受けにくい病気です。皆さんの周りにも、化学物質過敏症により体調不良で苦しんでいる方や、周囲の理解がないことで苦しんでいる方がおられるかもしれません。 
 化学物質過敏症の症状は、原因の化学物質にさらされないようにすることで軽減することができます。例えば、住宅地などで農薬を使用する際には、ご近所の方へご配慮をお願いします。その他、大勢の方が集まるような施設や乗り物を使用する際には、香料の自粛をしていただき、化学物質過敏症の方へのご配慮をお願いいたします。