英国と交流を深める本宮市は10月19日、英国のダヴェナント・ファウンデーション・スクールの生徒とアダム・ソーン校長ら18名を市に招待しました。
2019年には本宮市が英国を訪れ、英国オリンピック委員会の教育プログラム(ゲットセットプログラム)参加校であるダヴェナント校の生徒を東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に合わせ招待するも、新型コロナウイルスの影響により東京2020大会が延期、無観客開催で来日が延期となっていました。このたび、2年越しの来日が実現しました。
ダヴェナント校の生徒は、プリンス・ウィリアムズ・パークなどを訪問したり、市内中学生との交流を通して日本文化に理解を深め、友好の輪を広げました。
ダヴェナント校の生徒らが最初に訪れたのは、2015年に英国のウィリアム王子がご来訪された「プリンス・ウィリアムズ・パーク」。高松市長が出迎え、「本宮への訪問を通じて、日本を今よりもさらに大好きになることを期待しています」と歓迎しました。
その後、白沢ふれあい文化ホールで開催されている「英国自動人形展」を鑑賞するなど、英国と本宮のつながりについて学びました。
3年ぶりに再会し、大きく成長した生徒たち
プリンス・ウィリアムズ・パーク屋内あそび場で歓迎のあいさつをする高松市長
英国自動人形(ブリティッシュオートマタ)を見るのは初めてと英国自動人形展を楽しむ生徒
市内の果樹農園でりんご狩り体験を行いました。りんごを自らの手でもぎ取り、その場でかぶりつく生徒たち。イギリスのものとは違う本宮のりんごの美味しさに感動していました。
岩角寺では座禅体験を行い、参加した生徒は「最初は姿勢を保つのが大変だったが少しずつ慣れてきて心地よく感じられた」「イギリスとは全く違う文化を学べることは楽しい」と話していました。
みずみずしいりんごを食べる生徒たち
佐藤教順住職に姿勢を正してもらう生徒たち
10月19日の午後からは、市内の中学生との交流を行いました。
本宮第一中学校を訪れたダヴェナント校の生徒らは、横断幕を手にした生徒たちから歓迎を受けました。佐藤健夫校長からの歓迎のあいさつの後、グループに分かれ、本宮一中生が校舎内を案内しました。その後、英語で自己紹介をしたり、今興味があることについて発表したり、身振り手振りで会話を楽しんでいました。
本宮第一中学校の後は、市内の屋内運動施設「まゆみアリーナ」で本宮第二中学校と白沢中学校の生徒とスポーツ交流をしました。日本の伝統的な遊びである「羽根つき」と英国のスポーツ「ラウンダーズ」を体験しました。はじめは緊張していた生徒たちでしたが、一緒にプレーすることで雰囲気が和らぎ、笑い声にあふれていました。参加した白沢中学校の生徒は、「会話は多くなかったが心は通じたと思う。今回の交流は海外に出た時に生きると思う」と振り返っていました。
本宮第一中学校で歓迎を受けるダヴェナント校の生徒たち
校舎内を案内する本宮一中生
身振り手振りを交え会話を楽しむ生徒たち
東日本大震災で被災した校舎の写真も使用し学校紹介をする本宮第二中学校の生徒たち
「羽根つき」は本宮の生徒も初めての体験
スポーツで友好の絆を深めた生徒たち
本宮駅前のネーブルシティもとみやオーブでウェルカムパーティを行いました。
2019年の英国訪問に参加した生徒(現在高校生)11名が参加し、生徒たちは3年ぶりの再会を喜んでいました。パーティでは、日本食が振る舞われ、生徒たちは日本文化体験として「もちつき」を行ったり、郷土芸能である「安達太良太鼓」の鑑賞や太鼓たたき体験をするなどして楽しみました。パーティの締めくくりでは生徒たちが記念品を交換し、永遠の友情を誓いました。
千本杵を使って力を合わせてもちつき体験「よいしょ!よいしょ!」
初めての和太鼓を楽しそうにたたく生徒たち
記念品を交換する生徒たち
記念品のまゆみちゃんぬいぐるみを手に記念撮影
10月20日は新幹線で東京都内に移動し、オリンピックミュージアムを見学し、体験型の展示を楽しみました。その後、オリンピックスタジアムとなった国立競技場前で記念写真を撮りました。
ダヴェナント校の皆さんは、10月21日朝の飛行機で帰国しました。2日間の活動と短い期間でありながら、本宮の生徒たちとの交流や多くの日本文化体験を通して、心に残る思い出となったことでしょう。
五輪マークの前で記念撮影
東京2020オリンピック・パラリンピックが行われた国立競技場